自由気ままなナベ日記

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身体の基礎知識〜関節編〜

 今回は関節についてお話しさせていただきます。

関節ってなんだ?

 関節とは骨が、身体の中で隣り合う骨と骨が結びついている事をいいます。

関節には2種類ある

 関節は2つの種類で分けられます。不動関節と可動関節です。

 

 不動関節は、骨と骨を結ぶ組織が硬く、可動性のない線維で連結している、線維性連結と呼ばれています。さらに、軟骨同士で連結している、少しだけ可動性がある軟骨性連結と呼ばれている関節もあります。

 

 可動関節は、動き最も高く、連結する2つ骨と骨の間に隙間がある関節を滑膜性関節と呼ばれる関節があります。

 

 一般の人が考える関節は、この可動関節にあたります。

可動関節の中にも種類がある。

 可動関節のかなにも、動き、形によって種類があります。

 

 動きでは、

 

  • 1軸性関節→曲げる、伸ばす、回旋のみ動きができる関節。(回旋とは肘を90°に曲げて、肘を脇に付け、親指を天井に向けた状態から、手のひらを下に向ける(内旋)、手のひらを上に向ける(外旋)動作での、肘から手首まで(前腕)の間の動きなどをいいます。)

 

  • 2軸性関節→曲げる、伸ばす以外に開く(外転)、閉じる(内転)ができる関節。(内転、外転とは、手のパーにした状態で指と指を開く指の動作を外転、逆に閉じる動作を内転と言います。)

 

  • 3軸性関節→曲げる、伸ばす、開く、閉じる、回旋ができる関節。

 

形では、

 

  • 球関節→3軸性関節(肩関節)
  • 臼状関節→3軸性関節(股関節)
  • 楕円形関節→2軸性関節
  • か状観察→2軸性関節
  • 蝶番関節→1軸性関節
  • 鞍関節→2軸性関節
  • 車軸関節→1軸性関節
  • 平面関節→1軸性関節

 

があります。

 

関節の構造は次回お話ししたいと思います。

 

前十字靭帯の損傷のリハビリ

 前回は前十字靭帯損傷や断裂についてお話しさせていただきました。

 

 今回は前十字靭帯損傷をした時のリハビリ、トレーニング方法をお話しします。

 

 ちなみに、手術を受けないでリハビリで様子を観ていく人のトレーニング方法です。

 

 手術を受けた方は、時期によってやって良い事、ダメな事があります。さらにトレーニング中の膝の角度も細かく決まっています。

 

 手術をした方は、早く治したい気持ちを抑えて、しっかりとした知識や考えを持った専門家と一緒に、慎重にリハビリやトレーニングを行なって下さい。

 

 焦らずじっくり、リハビリやトレーニングをやることが、再発予防や競技復帰への1番の近道になると思います。

どの筋肉を鍛えれば良いのか?

 基本的には、もも裏の筋肉ハムストリングスを鍛える事が大事です。

 

 前十字靭帯が損傷すると、膝下の骨、脛骨の前への不安定性(前方不安定性)とひねる事への不安定性(回旋不安定性)が起こります。

 

 そのため、靭帯での安定性を筋肉を鍛えて獲得しなければいけません。

 

 前十字靭帯の安定性を代わりに行うのが、もも裏の筋肉、ハムストリングスです。

 

 ハムストリングスは、基本的に膝を曲げる筋肉ですが、脛骨の回旋作用もあります。

 

 さらに、脛骨を後ろに引っ張る力を持っているので、まずはハムストリングスを鍛える事が重要になるのがわかると思います。

 

 トレーニング方法は、はじめにバランスボールを使ったレッグカールやヒップリフトなど、体重をあまりかけないでできるトレーニングから開始します。

 

 徐々にスクワットやランジなどの体重をかけた状態のトレーニングを行います。

 

 最後にランニングやジャンプを行い、競技復帰に向けたトレーニングを行います。

 

 ここでお話しした事はあくまでもリハビリの一例です。

 

 1番大事なのは、障害程度やその人に合わせたリハビリが必要になります。

 

 しっかりとした知識や技術を持っている専門家の指導を受けながら、リハビリを行う事が大事です。

スポーツをやっているとよく耳にする、膝の前十字靭帯損傷ってなんだ?

 スポーツをやっていると膝の前十字靭帯損傷や断裂とよく耳にしますよね?

 

 今回はスポーツをやっているとよく起こる、前十字靭帯損傷や断裂についてお話しさせていただきます。

そもそも前十字靭帯ってどんなもの?

 構造的に不安定な膝関節を安定させるための、重要な靭帯です。

 

 膝関節を作る骨、膝から上の大腿骨の後ろから、膝から下の脛骨の前に伸びています。長さは3〜4㎝で、太さが1㎝あります。

 

 また、膝を曲げる動作を全域で制限する『前内側線維束』と膝を伸ばした状態で緊張する『後外側線維束』に分けられます。

 

 前十字靭帯は主に、膝から下の骨脛骨を制動しています。脛骨の前の移動とねじれ、過度に膝が伸びるのを制限しています。

前十字靭帯を損傷するとどんな症状が出るの?

 

  • 初期は激痛
  • 断裂音(ポップ音)
  • 膝の不安定感
  • 膝崩れ

 

以上のような症状が出ます。

前十字靭帯の損傷や断裂はどんな時になるか?

 前十字靭帯損傷・断裂は接触型と非接触型に分かれます。

 

 接触型は、コンタクトスポーツでタックルやスライディングなどの接触プレーによって起こります。

 

 非接触型は急激なストップや切り返し、ジャンプの着地などで膝がねじれることで起こります。

 

 実は競技によって受傷率が違いますが、前十字靭帯損傷では、接触型が約30%、非接触型が70%で、なんと非接触型の方が多いです。

 

 また、女性の受傷率が高く、男性に比べると2〜8倍であると言われています。 

 

  受傷の仕方は、膝が完全に伸びた状態に近く、膝を内側に入って、つま先が外側に向いている時に起こります。

前十字靭帯損傷、損傷はどんな治療が選択されるのか

 前十字靭帯を断裂した場合は、前十字靭帯の再建をするための手術が第一選択になります。

 

 前十字靭帯断裂を放置すれば、半月板の損傷や軟骨の損傷などの二次的な合併症の拡大するため、スポーツ復帰を考えるなら、前十字靭帯を再建するための手術が必要になってきます。

 

 損傷の場合は膝を固定し、痛みが引いた後に、筋トレやスポーツ動作のリハビリを行います。

 

しかしスポーツに復帰した後に、膝の不安定感が強ければ、前十字靭帯の再建術を行うこともあります。

 

 膝の前十字靭帯を損傷し放置すれば、選手生命に関わる事になりかねないので、膝を痛めた場合は、早め医療機関に受診しましょう!

肉離れってなんだ?

 今回はスポーツをやっていなくてもなってしまう肉離れについてお話しします。

 

肉離れってなんだ?

 肉離れとは筋肉が腱に変わる部分、筋腱移行部と呼ばれる部分の損傷です。

 

 皆さんがイメージされる肉離れは、筋肉がブチっと切れてしまうイメージだと思います。しかし、筋肉から腱に変わる部分が切れてしまう事で起こります。

 

肉離れになりやすい筋肉

今回は下肢の肉離れについてですが、

 

 

の順番で肉離れになりやすいと言われています。

 

どうやって肉離れになるの?

肉離れになる大事な要素があります。

 

  • 筋肉の形状(羽状筋)。
  • 筋肉が伸ばされた状態で力が入る。
  • 筋肉が腱に変わる部分(筋腱移行部)

 

が重なると肉離れは発生しやすくなります。筋肉の形状については過去の記事を参考にしてください。

 

 発生しやすい動作は、

 

  • ランニング
  • ダッシュ

 

です。

 

 肉離れに1番なりやすい、もも裏の筋肉(ハムストリングス)は、走っている際に、踵を着く直前で1番筋肉が伸ばされた状態になっているので、ここで損傷する事が多いです。

 

肉離れになったらどんな事をすれば良いのか?

 

  • 肉離れを起こしてから24〜72時間はアイシングをする。安静が大事。
  • 最初の炎症が治まったら温める。
  • 受傷した筋肉のストレッチ
  • 受傷した筋肉の筋トレ
  • 体幹のトレーニング
  • アジリティートレーニング

 

 特にストレッチは、競技復帰を早めると言われています。さらに、体幹のトレーニングやアジリティートレーニングは再発の予防に重要な要素と言われています。

 

 ストレッチや筋トレは肉離れの予防の効果が、未だに証明されていません。今後の研究に期待ですね。

 

 しかし、肉離れを起こさないためには日々の、セルフコンディショニングが重要です!

 

 肉離れかなぁと思った時の、参考にしてもらえば幸いです。

 

 

身体の基礎知識〜筋肉編〜

 前回は筋肉の形状に種類についてお話しさせていただきました。今回は筋肉の使い方の違いについてお話しさせていただきます。

 

筋肉の力の入り方には3つの様式がある。

 

  • 等尺性収縮
  • 求心性収縮
  • 遠心性収縮

 

 等尺性収縮は、筋肉の長さが変わらずに筋肉に力が入が入ります。例えば、ダンベルなどを持って肘を90°に曲げたまま、その位置をキープする状態の時です。

 

 求心性収縮は、筋肉の長さが縮まりながら筋肉に力が入ります。例えば、ダンベルなどを持って肘を曲げる時に、起こる状態の時です。

 

 遠心性収縮は、筋肉の長さが長くなりながら筋肉に力が入ります。例えば、ダンベルなどを持って肘が曲がった状態から少しずつ、伸ばしていく時の筋肉の使い方がこれにあたります。階段を降りたりする時の太ももの使い方も遠心性収縮です。

 

 遠心性収縮の時に筋肉に1番ストレスがかかる状態なので、筋肉系の怪我、例えば肉離れなど1番が起きやすくなります。

身体の基礎知識〜筋肉編〜

 前回は筋肉の仕組みについてお話しさせていただきました。今回は筋肉の種類についてお話しします。

 

筋肉のタイプはいろいろある!

骨格筋は大きく分けて3種類あります。

 

  • 速筋(白筋、運動筋)
  • 遅筋(赤筋、姿勢筋)
  • 中間筋

 

 速筋(白筋、運動筋)の特徴は

 

  • 発生学的に比較的新しい。
  • 筋肉が太い。
  • 高密度。
  • 少しの体からの命令で動ける。
  • 大きな力を発揮出来る。
  • 大きな運動に優れている。
  • 瞬発的な力を発揮出来る。
  • 持続的に力を発揮出来ない。
  • 疲れやすい。
  • 乳酸が溜まりやすい。
  • 毛細血管が少ない。
  • 簡単に筋力低下するので、常に筋トレが必要。

 

お尻の筋肉や上腕二頭筋など、力こぶ出るような筋肉のがこれにあたります。

 

研究では、短距離走などの瞬発系の競技をやっている人に多くなる傾向があるらしいです。

 

遅筋(赤筋、姿勢筋)の特徴は

 

  • 発生学的に古い。
  • 筋肉が細い。
  • 体からの指令を受けて、力を発揮するのが遅い。速筋の3倍かかる。
  • 細かい運動に優れている。
  • 持久力がある。
  • 疲れにくい。
  • エネルギーを筋肉自体の代謝でまかなえる。
  • 毛細血管が比較多い。
  • 姿勢を保持するのに、常に収縮しているので、筋肉が短くなる傾向がある。

 

姿勢を保つための筋肉です。

 

マラソンなどの持久力が必要な競技をやったている人に多い傾向があります。

 

 中間筋は2つの性質が合わさった筋肉です。

 

筋肉の形状もタイプがある。

筋肉の形状もいろいろ種類があります。しかし、ほとんどが2種類の筋肉に分けられます。

 

  • 紡錘状筋(ぼうすいじょうきん)、平行筋

 

  • 羽状筋(うじょうきん)

 

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紡錘状筋の特徴は

 

  • 筋肉の線維が腱に対して平行に走る。
  • 筋肉の力がほとんど腱に伝わる。
  • 少しの力で最大限力を発揮出来る。
  • 細かい運動に優れている。

 

上腕二頭筋など

 

羽状筋の特徴は

 

  • 筋肉の線維が腱に対して斜めに走っている。
  • 腱ににあまり力が伝わらない。
  • 紡錘状筋より、筋肉の密度が多い。
  • 紡錘状筋と同じ大きさの筋肉だった場合、羽状筋の方が瞬発的な強い力を発揮できる。

 

ふくらはぎの筋肉など

 

こんな特徴があります。

 

細かく解説しすぎましたが、一応参考までに。

 

 ちなみに、一瞬の力が発揮しやすい羽状筋(ふくらはぎの筋肉や太ももの裏の筋肉)は肉離れになりやすいです。

 

身体の基礎知識〜筋肉編〜

 今回は筋肉構造についてお話しします。

 

筋肉の種類はいろいろある

筋肉の組織は3種類あります。

 

  • 骨格筋
  • 心筋
  • 平滑筋(へいかつきん)

 

 骨格筋は筋肉が動くことによって身体を動かします。心筋は文字通り、心臓を動かす筋肉です。平滑筋は様々な器官にあります。内臓などの筋肉が平滑筋です。

 

 骨格筋はいろいろな役割があります。

 

  • 身体を動かす。
  • 姿勢を保つ
  • 内臓などの組織を支える、保護する。
  • 胃や肛門の入り口の開閉
  • 体温の維持

 

骨格筋は身体を動かす以外にもこんな役割があります。

 

 身体を動かすために必要な骨格筋とはどんな筋肉か?

 身体を動かすのに大事な骨格筋の構造についてお話しします。

 

 骨格筋はタンパク質からできています。

 

 骨格筋は筋線維という線維状の細胞のかたまりです。この筋線維は、無数の筋原線維からなり、筋原線維はアクチン、ミオシンというタンパク質からできています。そのアクチン、ミオシンが筋節(サルコメア)という節を作っています。


 説は色々ありますが、アクチンがミオシンの間に滑り込むと筋肉が縮んで、力こぶが出る状態になります。逆にアクチンとミオシンが離れると筋肉が長くなります。

 

 骨格筋は、筋上膜、筋周膜、筋内膜という3種類の膜で包まれています。

 

  • 筋上膜→骨格筋全体を包んでいる。

 

  • 筋周膜→筋肉の束、筋束という区画に分けています。血管や神経が多く通っている。

 

  • 筋内膜→筋肉の線維を包んでいます。筋肉の栄養を与えている、毛細血管があります。

 

こんな感じで骨格筋はできています。簡単にいうと

 

  • 筋繊維→筋内膜→筋周膜(筋束)→筋上膜

 

内側からこのような構成になっています。

 

 筋肉の両端は、膜が集まって腱という組織をつくって、筋肉を骨や皮膚、他の筋肉同士と結びついています。また、腱は腱膜という分厚い膜を作ることもあります。

 

 腱は骨と強く結ばれているので、筋肉に力が入ると骨が引っ張られて身体が動きます。

 

 そのほかの骨格筋の特徴として

 

  • 自分の意思で動かせる(随意筋)
  • 神経に支配されている
  • 毛細血管から筋肉を動かすための栄養をもらっている。

 

今回はここまでにしておきます。続きはまた次回お話しします。